健康な女性でも40代になると婦人科を受診しておくとよいのはなぜでしょうか?
婦人科の病気の中には自覚症状が乏しいものがあり、発見が遅れやすいのが特徴です。
病気は早期発見することで完治しやすくなるので症状がなくても婦人科を受診するのが良いでしょう。
年齢とともに心配になるのが婦人科系の病気です。特に子宮がんは年々増加しているので、周りでもちらほらと聞くことがあるかもしれません。
自分は健康で明らかな症状がないので大丈夫だと思っていても油断はできません。なぜなら子宮がんは自覚症状が少なく、自分で気づきにくい特徴があるからです。
ほんのわずかな出血があるかもしれませんが、多くの場合は気づかずに兆候を見逃してしまうでしょう。
子宮がんが進行してくると、性交時に激しい痛みを感じることがあるので異常に気づきますが、その時にはがんがかなり進んでいる可能性があります。
子宮がんの検診は抵抗があるかもしれません。痛みや恥ずかしさが心配で、できれば受けたくない検診ですね。
しかし子宮頸がんの検診は、子宮の入口の細胞を擦り取るという比較的簡単なものです。また子宮体がんの検診は、子宮内の細胞を採取するという方法です。
少し痛みが心配かもしれませんが、病院によっては麻酔を併用することもあるようです。しかし一般には麻酔なしでもできる検査で、力を抜くと痛みは半減すると言われています。
特に子宮体がんは40代からかかりやすい病気とされているので、検診をしておくと安心でしょう。
女性は40代になると女性ホルモンの分泌量が減少するため、さまざまな病気にかかりやすくなります。
子宮がんなどの婦人科系の病気は、性交渉や出産の有無に関わらずだれでもかかる可能性があります。
特に子宮体がんの場合は、閉経後から発症するケースも多いようです。40代後半で閉経が近づいてくると子宮体がんにかかるリスクも高まってくるでしょう。
また、出産経験のない方や肥満体質、糖尿病のある方は子宮体がんになりやすいとも言われています。普段は健康であっても、高カロリーの食事をしている方なども注意が必要です。
婦人科系の病気の予防は、定期検診を受けることの他に自分でできることもあります。
女性特有の悩み、冷え性は万病のもとです。体の体温が下がると免疫力も低下し、がんのような病気を引き起こしかねません。
体を冷やす食べ物を避けたり、定期的に運動することによって筋肉を鍛え体温を上げることができます。運動は基礎体力をアップさせるので、風邪や体調不良を防ぐこともできるでしょう。
女性は中年になると更年期障害を経験しやすくなります。適度な運動でホルモンバランスも整えていくなら、女性ホルモンの減少によって生じる更年期障害にも対処しやすくなるでしょう。
婦人科系の病気は早めの発見で完治できる場合が多いので、定期検査を受けることが大切です。
また生活習慣を見直すことによっても病気を防ぐことができますね。