女性は骨密度が低くなる閉経に備えて、40代から骨粗しょう症予防をしておく必要があります。
カルシウムの摂取量が不足していると骨がもろくなり骨折しやすくなります。
普段から意識して骨を強め、骨粗しょう症対策をしていきましょう。
骨粗しょう症と聞くと年配の女性がかかる病気というイメージがあるかもしれません。しかし実は、骨密度は30代以降から少しずつ低下していき、閉経になるとさらに骨密度が下がり骨粗しょう症になりやすくなるのです。
女性は閉経になると、女性ホルモンであるエストロゲンが減少していきます。このエストロゲンはカルシウムが骨から溶け出すのを防ぐ働きもしています。
そのため閉経となりエストロゲンの分泌量が減ると、骨からカルシウムが溶け出してしまい骨粗しょう症になりやすくなります。特に食事でカルシウムを十分に摂取していなければ、さらに骨粗しょう症にかかりやすくなります。
なぜなら血液中のカルシウムが足りなくなると、骨からその不足分を補おうとしてカルシウムが溶け出してしまうからです。
女性は閉経を迎えるにあたって特に骨を強めていく必要があります。
カルシウムは食事で摂るのが一番です。
牛乳などの乳製品や小魚はカルシウムを多く含み、体内に吸収されやすいとされています。
ビタミンDはカルシウムの吸収を高めてくれるので、カルシウムと一緒に摂取するなら骨を強める効果があるでしょう。ビタミンDは青魚に多く含まれるほか、きくらげにも多く含まれます。
骨を丈夫にしたいなら、カルシウムだけでなくビタミンDも摂取するよう意識しましょう。骨を作るのに役立つだけでなく、免疫力をアップする働きもあるとされています。
このビタミンDは食事を通して摂取する以外にも、日光を浴びることによって体内で作られます。
紫外線は美肌の敵というイメージがありますが、それでも紫外線を全く浴びないとビタミンDが不足し、骨粗しょう症になる可能性が高まるでしょう。
夏場なら5〜10分で効果はあるのですが、冬場の北海道〜東北地方の方は30分〜1時間以上日光浴をする必要がある場合もあります。
運動して骨を強めることも大切です。
縄跳びや踏み台昇降運動は、骨を強める効果があるとされています。適度な運動で骨に負担がかかると、骨細胞が活性化され骨粗しょう症を予防することができるでしょう。
骨粗しょう症になると骨がもろくなり骨折しやすくなりますが、他にもさまざまなリスクがあります。免疫力の低下によって病気にかかりやすくなったり、認知症になる可能性も高まります。
さらに腰や背中にも痛みが出やすくなるため、出歩くことが少なくなり老化を早めるとも言われています。女性は男性よりも骨粗しょう症になりやすいですし、特に閉経後は注意が必要ですので、早めに対策していくのが良いでしょう。
普段から食生活に気を配り、適度な運動をすることで予防できます。さらに十分な睡眠によっても骨粗しょう症を予防していきましょう。
骨粗しょう症は閉経前から予防することが大切です。普段から骨を丈夫にする運動や食べ物を意識していきましょう。