更年期障害の治療で行われるホルモン補充療法には色々な方法があります。

 

ホルモン補充療法は女性ホルモンのバランスを整え、更年期障害の症状を改善する効果があるとされています。

 

ここではホルモン補充療法で用いられる方法について考えてみましょう。

 

 

女性は卵巣の機能が低下し女性ホルモンの分泌量が減ると、さまざまな変化を経験します。

 

女性ホルモンは肌をみずみずしく保ったり、髪や地肌に栄養を与える働きもします。そのため更年期になって女性ホルモンが減ると、顔にシワができたり薄毛になりやすくなります。

 

とはいえ女性にとって辛いのは、外見の変化だけでなく更年期障害の症状でしょう。更年期障害の症状は個人差もありますが、長い場合は10年近く続くこともあります。

 

そうなると長期間にわたり倦怠感や頭痛、ほてりやのぼせ、不眠症などの症状に対処しなければなりません。そこで注目されているのが、ホルモン補充療法という治療法です。

 

ホルモン補充療法には、女性ホルモンの減少が原因となって生じるさまざまな不調を改善する効果が期待できるようです。

 

 

ホルモン補充療法で用いられる方法は、経口剤を服用することです。飲み薬を服用するだけでよいため、最も多く用いられる方法です。

 

すでに閉経を迎えた方は、この経口剤を継続して服用する治療法が多いようです。長期に渡って服用し続ける場合は、エストロゲン剤とプロゲステロン剤をともに服用します。

 

エストロゲンのみの服用は、不正出血が起こりやすくなり子宮体がんを発症する確率が増えるため、一般にはプロゲステロンも併用されます。

 

すでに閉経しているか、または子宮を摘出していないかによって経口剤の服用の仕方は異なってきます。

 

その他、ホルモン補充療法には塗り薬や貼り薬といった方法も用いられます。皮膚からエストロゲンが浸透し血中に取り込まれることで、ホルモンバランスが安定しやすくなるでしょう。

 

 

更年期障害の不調を和らげてくれるホルモン補充療法は、いずれも比較的簡単に行える治療法です。

 

経口剤は飲む量を調整することができるので、体調をみて投与を続けるか決めることもできます。

 

更年期には、身体の不調を経験する他にも骨粗しょう症にかかるリスクが高まります。エストロゲンには骨を丈夫にする働きもあるため、その女性ホルモンが減少すると骨がもろくなってしまうのです。

 

ホルモン補充療法を行うなら、骨を丈夫にする効果も期待できるので骨粗しょう症を予防することができるでしょう。女性ホルモンが減るとさまざまな悪影響が身体に及びます。

 

それほど女性ホルモンは大切な存在なのですね。

 

更年期は40代から始まることも多く、長い間症状に悩まされることもありますが、ホルモン補充療法でホルモンバランスを安定させることが可能です。

 

 

ホルモン補充療法にはいくつかの種類や方法があります。

 

更年期の辛い症状が続く方はホルモン補充療法を考えてみることができるでしょう。